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卒業プロジェクト2016  

特設ページ

Ondine qui ravive

   〜蘇るオンディーヌ〜

作品リスト

装身具(舞台衣装)   戯曲(脚色)   

 

 

 

 

私の一番好きな戯曲であるこの『オンディーヌ』は、水の精オンディーヌと騎士ハンスとの恋模様を描いている
1939年にパリで上演されたジャン・ジロドゥの創作劇です。

20世紀フランス演劇の頂点と言えるでしょう。今でも劇団四季が上演しています。

 

題材は1811年にフリードリヒ・フーケの書いた『ウンディーネ』。

こちらは水の精霊ウンディーネと騎士フルトブラントとの恋…その悲劇的な結末を描く幻想譚

同じ悲恋でも恋の行方が大きく異なり、

皆さんご存知の1836年にアンデルセンが書いた『人魚姫』に少し近い結末となっていると思います。

様々な作品が絡み合っていて、色々と調べていると面白いです。

全て違う国の違う年代の作品となっておりますが、ある種のテーマが共通しています。

 

私の感じ取ったテーマは

「真実」「愛」

「真実」とは、嘘偽りのない 透明であること。

「愛」とは、惹かれるだけではなく 相手の事を思いやること。

 

 

私は彼女達の生き方が大好きです。

例え望んだ結末を迎える事が出来なかったとしても、

彼女たちに「後悔」という文字はありません。

いつだって彼女達は自分に素直に正直に、一所懸命に生きています。

 

そしてオンディーヌ、あなたが大好きです。

潑溂(はつらつ)という言葉は「生き生きとしていて魚の飛び跳ねる様」という意味だそうで、

彼女にぴったりだと思いました。

いつだって潑溂としていて、透明で、へこたれなくて、真っすぐで、愛おしい彼女を尊敬しています。

たとえ人生の結末が願っていたものにならなくても

現実を受け止め

後悔のない選択をして

​大切なものを大切にして

満たされていたい

彼女のように生きていきたい。

そう願い、彼女を今回の作品テーマとしました。

 

 


 

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